渡辺明プロ・めぐみさん結婚祝賀詰

発表
将棋世界2004年8月号

作意(解答)

『明』
▲2八飛 △3七玉 ▲3八金 △同 と ▲同飛左 △4七玉
▲2五馬 △同 香 ▲5六銀 △5七玉 ▲5八飛 △6六玉
▲6七歩 △7七玉 ▲7八飛 △8七玉 ▲8八飛 △9七玉
▲9八飛 △8七玉 ▲8八飛右 △7七玉 ▲7八飛 △8七玉
▲8八飛左 △9七玉 ▲9八歩 △9六玉 ▲8五銀 △9五玉
▲9六銀 △同 玉 ▲8六飛 △同 玉 ▲6四馬 △7五桂
▲同 馬 △同 玉 ▲8五金 △6四玉 ▲7四金 △5三玉
▲5二と △同 と ▲5四歩 △6二玉 ▲5二銀成 △同 玉
▲6四桂 △4二玉 ▲4三歩 △3二玉 ▲2二と △同 玉
▲2三金 △2一玉 ▲2二歩 △1一玉 ▲1八飛
まで59手詰

『メグミ』
▲1八銀 △同 金 ▲1六と △同 玉 ▲4九角 △1五玉
▲1八龍 △2六玉 ▲1六龍 △3五玉 ▲3四金 △4五玉
▲2五龍 △5六玉 ▲5七歩 △同 金 ▲同 金 △同 玉
▲6八銀 △同 玉 ▲2八龍 △7七玉 ▲1七龍 △8六玉
▲8七金 △9五玉 ▲9四と △同 玉 ▲7二香成 △8四玉
▲8五金 △8三玉 ▲7三と △9二玉 ▲3八角 △9一玉
▲8一成香 △同 玉 ▲2七角 △9一玉 ▲9二歩 △同 玉
▲1二龍 △6二桂 ▲同 龍 △同 歩 ▲8四桂 △9一玉
▲8一角成 △同 玉 ▲7二桂成 △9二玉 ▲8二成桂 △9三玉
▲8三と
まで55手詰

「明」は素直に王手を続ければいいのですが、「メグミ」のほうは、23手目の
13竜というソッポ竜の妙手があり厄介です。
これに27歩合は、同竜以下同様に追って、73と、92玉のときに93歩と打ち、
以下91玉、81成香、同玉、92歩成、同玉、22竜、62香以下、同手数歩余りです。
37歩合は同竜、以下、72香成、84玉のときに94金と打ち、以下74玉、72成香
65玉、76金、55玉、56歩以下早詰となります。単に37竜ではこの歩が打てません。


作者コメント
ご結婚おめでとうございます。
ということで、僭越ながらここに祝賀詰を奉じさせていただきます。

両作ともに持駒なしで桂合が入るという共通点もあります。
いずれも手数は長いですが、「明」は59手詰、「メグミ」は55手詰。(昭和?)
(山田康平)

※これらの作品は将棋世界2004年8月号『渡辺明の終盤のセオリー』に出題され、
同年9月号に渡辺明プロに解説していただきました。